1,金が4300ドル台へ急騰

6カ月ぶりの強い上げ 金価格は直近で強く上昇し、4300ドルを超える水準まで進む動きが見られました。6カ月ぶりの強い上げ幅との指摘もあります。

米国の弱い雇用関連データや金利低下、ホルムズ海峡関連の進展期待などが背景とされています。

銀も連動して上昇し、60ドル台を明確に上回る動きが確認されています。

ただ、金に比べて銀の動きがどう続くかは、引き続き産業需要(特に銅との連動)と中国側の現物需要の強さが鍵になりそうです。

2,中央銀行の金買い、Q2で記録的289トン

世界金協議会(World Gold Council)のデータによると、2026年Q2の中央銀行ネット買い入れは約288.9〜289トン。これは第2四半期として過去最高で、前年同期比約62%増でした。

主な購入国はポーランドが51トンで最多、中国(人民銀行)が33トンと続きます。

中国は報告ベースで買いを継続しており、累計保有も増加しています。

価格が一時調整していた局面でも公式部門が買いを入れていた点は、民間のETF流出とは対照的です。構造的な買い需要が続いていることを改めて示す数字だと思います。

3,中国市場(SGE・SHFE)で金銀が朝方急騰継続

8月6日朝方の中国市場終了時点で、SGE・SHFEの金と銀が急騰を続けていたとの報告があります。金鉱山株や宝飾関連株の多くも上昇を維持したようです。

中国側の取引所での動きは、国際価格との乖離やプレミアムの動きと合わせて、現物需要の強さを測る指標として引き続き重要です。

4,上海銀プレミアムは依然12.5%前後

上海の銀プレミアムは12.5%前後の水準が続いているとの指摘があります。

https://twitter.com/GoldForecast/status/2085265435541323927

国際価格との差がこの水準で維持されている場合、中国国内の現物引き合いが相対的に強いことを示唆します。

銀が「金融システムのアキレス腱」と呼ばれる所以の一つが、こうした地域間の需給の歪みにあります。

5,中国金ETFに連続流入の動き 中国の金ETFに14日連続の流入があったとの報告が出ています。

金額ベースで約12億ドル規模との数字も見られます。

ETF流入が続く一方で、輸入量や中央銀行の買いが並行して動いている点は、単なる短期的なマネーフローではなく、国内での積み上げの動きを反映している可能性が高いです。

6,ウクライナ側ドローンがロシア・ヤロスラヴリ製油所を攻撃

ウクライナ側のドローンがロシア・ヤロスラヴリ州の製油所(Slavneft-YANOS)を攻撃し、火災が発生したとの複数の報告・映像が出ています。

同施設はロシア国内でも上位規模の製油所で、モスクワ地域向け燃料供給の一端を担うとされています。今年に入って複数回攻撃を受けているとの指摘もあります。

原油供給・refining能力への直接的な影響がどの程度出るかはまだ不透明ですが、地政学リスクがエネルギー市場に再浮上している点は、貴金属への資金シフトを促す要因の一つになり得ます。

7,ドル円は157円台後半で膠着、日米協調介入の「異例さ」をWSJが指摘

ドル円は157円台後半で一進一退の展開が続いています。焦点は米雇用統計です。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、日米による円支援の仕組みが「異例」で、資金調達方法も前例がなく、すでに流動性が潤沢な市場にさらに流動性を加えていると指摘しています。

介入警戒が根強く残る中で、200日移動平均線付近が上値の意識ポイントになっているようです。

円の動きは、対ドルだけでなく対金・銀での相対的な価値変化も併せて見ておく必要がある局面だと思います。

8,銅が過去最高値更新

銅が過去最高値を更新。

銀は産業需要の側面を強く持つため、銅の動きは銀価格の本格的な上昇を考える上で無視できない要素です。

景気後退懸念が後退する局面で工業金属が強い場合、銀への資金流入が遅れて本格化するシナリオも引き続き意識されます。

9,StoneX「精製銅の関税政策更新の可能性」+トランプ大統領と鉱山CEOの会合報道

Willem Middelkoop氏の投稿によると、StoneXの間で「トランプ大統領および/または商務省が、精製銅(金属)に関する関税政策の最新情報を近いうちに出すのではないか」という話が増えているそうです。

さらに、銅スクラップの輸出に禁止や割当制を導入する可能性もある、とのチャッターが出ているとのこと。

これは現時点で確認された公式発表ではありません。 市場関係者の間でそうした話が出ている、という段階です。

一方で、主要メディアでは別の動きも報じられています。

ロイターによると、トランプ大統領は国務省が主催する鉱業大手幹部とのラウンドテーブル(円卓会議)に出席する見通しだとのことです(関係筋の情報)。

https://jp.reuters.com/world/security/RCTAVLRTFJN5TNSNRFORWZBRHE-2026-08-03/

重要鉱物の国内・同盟国からの供給拡大を目指す政権の取り組みの一環とされています。

会合の詳細(議題や参加者)は流動的で変更の可能性がある、と報じられています。 「会談する」こと自体が公式に発表されたわけではなく、関係筋情報に基づく報道です。

銅は銀の産業需要と強く連動する金属です。

関税強化やスクラップ輸出規制が実際に動けば、米国国内の銅需給が引き締まり、国際価格に影響を与える可能性があります。 その結果、銀の産業需要側にも波及する余地があります。

ただ、トランプが何かやるらしい」という話はこれまでも何度も出てきましたが、実際に動かないケースも少なくありません。

ゼロではない材料として頭の片隅に置いておく価値はありますが、現時点では「可能性の話」に過ぎません。

銅が過去最高値を更新しているタイミングで、こうした政策関連の話が出てくるのは興味深いところです。

 

・当サイトは情報提供を目的とし、投資勧誘を目的としたものではありません。
・貴金属含む、株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。
・投資を行う際は、ご自身で情報を調査し、全て自己判断、自己責任でお願いいたします。

 

【カテゴリー別】最新記事
ニュース
金銀価格予想
世界経済
ニュース
金銀価格予想
世界経済