メキシコの下院における委員会は、露天採掘とフラッキングを禁止し、遺伝子組み換えトウモロコシの使用を制限する2つの憲法改正案を承認しました。
Proposal to ban open-pit mining advances in Mexican Congress. #mininghttps://t.co/n7SUnpXeNU
— MINING.COM (@mining) August 15, 2024
メキシコの銀生産量は24%で世界トップで、採掘量2位の中国の約2倍もの銀採掘量です。
そして露天採掘は、銀を含む鉱物資源の採掘方法として非常にポピュラーで全体の銀生産における露天採掘の割合は約40%から60%と見積もられることがあります。
そんな中、最大産出国のメキシコで露天採掘が禁止となれば、ただでさえ産出量が微減している銀は更に貴重な鉱物になる可能性はあります。
禁止される以前の2023年の銀採掘量は前年比ー5%というデータもあります。
Rank | Nation | Region | 2023 | YoY % Change |
1 | Mexico | N. America | 202 | -5% |
2 | China | Asia | 109 | -2% |
3 | Peru | S. America | 107 | 0% |
https://www.voronoiapp.com/natural-resources/Visualizing-Silver-Production-by-Country-in-2023–1895
禁止が提案される理由としては露天採掘とフラッキングは、環境に対する影響が大きいとされています。
露天採掘は広範囲にわたる土地の破壊を伴い、土壌や水源の汚染を引き起こす可能性があるので、禁止提案がされているようです。
現時点ではあくまでも改正案が提出されただけであり、まだ改正案が通過したわけではないので決まったわけではないです。
メキシコ鉱業会議所(Camimex)は、露天採掘の禁止に反対の立場。この禁止措置が国内のGDPを1%縮小させ、約20万人の雇用が脅かされると主張しています。
とはいえ、もしこれが通れば銀を含む鉱物の採掘量が大幅に減る可能性が懸念されます。
このニュースの反応
「もしそうなれば、誰も十分な銀を所有できなくなる。」
「良いですね。これで銀行家たちが不正に操作された銀の紙の価格であなたから金を盗むのを止めるかもしれません。」
「うわぁ。 銀の供給が無くなるかも。」
【まとめ】既に銀を保有している人にはプラス?
2020年辺りから銀は供給不足になり、それと同時に銀の価格も大きく上昇してます。
もし露天採掘禁止が通れば表面的なことだけ見れば、銀の採掘量が減れば銀の価格は必然的に上昇するので、既に銀を保有している人にとっては朗報になりそうです。
→【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの材料とは?