目次
- 1,ゴールド、シルバーに関するニュース等
- 1,金2,340ドル先週終値で史上最高値。銀33.5ドル前後で横ばい
- 2,2020年7月以来最大の金ファンドへの資金流入
- 3,ロシアはBRICS諸国と国際貴金属取引所の設立について協議
- 4,中国が世界初の100%サイクル太陽光パネルを開発
- 5,CMEは2024年10月25日以降、銀先物の証拠金要件を4.3%引き上げる予定。
- 6,中国の李首相が太陽エネルギーの促進を強調し、太陽光発電(PV)企業が急上昇。
- 7,インドは2030、2032年にまでの太陽光および再生可能エネルギー目標の達成のために、大量の銀地金が必要とし2024年大量に銀を輸入。
- 8、米国の5つの銀行が、銀価格の急上昇により巨額の損失に直面
- 9、ドラッケンミラー氏が投資した金鉱山株、ニューモント株は大幅下落
- 10、貴金属価格上昇で、海外貴金属店で配送が遅れる?
- 世界経済のニュース
1,ゴールド、シルバーに関するニュース等
1,金2,340ドル先週終値で史上最高値。銀33.5ドル前後で横ばい
まずは直近の金銀の動きです。金は先週終値で史上最高値を更新。
ゴールドは2750ドルの最高値を付けてから大きく下落、その後上昇してますが2740ドル付近で横ばいの動きです。
勢いがあった金銀などが停滞し始めた理由としては、米国債利回りが上昇してるのがあると思われます。
米国債利回りが上昇する場合、金利が付かない金や銀は相対的に魅力が下がるので、価格が下落するのがセオリーです。
2年前からこの”国債金利が上がると金価格が下がる”というセオリーは崩れ始め、金利が上昇しても金価格が上昇しつずける傾向はあります。
ただし、100%無視して価格上昇するというわけではありません。
また、金利上昇に伴ってドルも強くなっています。
恐らく、新規失業保険申請件数などが発表され、数字上のデータを見る限り経済はまだ強い=インフレ再燃を懸念で、金利が高くなっていると予想されます。
【経済指標速報】
🇺🇸新規失業保険申請件数の結果です✍️21:30発表
🇺🇸新規失業保険申請件数
結果:22.7万件
予想:24.2万件
前回:24.1万件
富裕層であるドラッケンミラー氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏は米国債を空売りしていると報道されてます。
ドラッケンミラー氏は現在、デュケイン・ファミリー・オフィスのポートフォリオの20%で国債をショートしている。
また、先日インタビューではポール・チューダー・ジョーンズ氏は債券空売りと同時にゴールドを買っていると発言し、海外貴金属投資家では話題になってます。
億万長者のポール・チューダー・ジョーンズ氏は、選挙後に政府支出に関する市場の精算が来ると述べ、すべての道がインフレにつながると警告。
「私は金をロングポジション(買い)で保有している!」と発言しました。
政府支出の影響で、金利が急騰する可能性を懸念。長期債券市場に対して空売りを行うつもりだと述べた。
こういった海外の富裕層の投資家らが、債券空売りを表明しているので、空売りトレンドが生まれているのかもしれません。
短期的に見ると、金利上昇=金銀価格下落に動くので相反すると、考えられますがインフレが再燃した場合はFRBは利上げなどの引き締め政策を行う可能性が高くなります。
債券利回りが上昇は、債券価格は下落を意味するので、空売り(債券価格下落に賭ける)で利益を上げられるし、インフレによる金価格上昇でも利益が上げられるわけです。
そして、銀価格ですがこちらも35ドルを付けてから下落後、鈍い動きが続いてます。
直近では33.5ドルがサポート線になっているように見え、ここから下落すると更に下落する可能性はありえます。
短期的には下落する可能性はありますが、32.5ドルのサポート線を割らなければ、再度上昇するので心配していないとする投資家らが多いですね。
銀価格が上昇するには銅価格の上昇が必要とする意見もあります。銀は金のような投資需要の他に、産業需要も強いからです。
銅価格を見ると横ばいです。銅は金銀と違い、ここ最近は下落傾向です。
ジェシー・コロンボ氏の”銀の価格が上昇する要因”として、銅価格が上昇を挙げています。
https://x.com/TheBubbleBubble/status/1847109392396656832
注意深くチャートを観察すると、確かに銅価格が上昇すると銀価格も上昇していくことは多々あります。
銅の上昇せずとも、金価格が上昇すると銀価格が上昇することもあるので、必ずしもというわけではありませんが、
「銅価格が上がらない場合の銀の動きは8気筒エンジンが6気筒で動いているようなものだ」と語ってました。
銅価格も注目すると良いかもしれませんね。
2,2020年7月以来最大の金ファンドへの資金流入
https://x.com/Sorenthek/status/1849820963753353615
「金ファンドへの資金流入」とは、投資家が金を運用対象とするファンド(例えば金ETFや金に関連する投資信託など)に新たに資金を投入することを指します。
多くの投資家が今後金価格が上昇すると見込んでいると言っても良いでしょう。
3,ロシアはBRICS諸国と国際貴金属取引所の設立について協議
モスクワ、10月24日(ロイター) - ロシアは、他のBRICSメンバー国と協力して、公正な価格設定と取引の成長を確保するための国際貴金属取引所の設立について協議を進めていると、ロシアのアントン・シルアノフ財務大臣が木曜日に発表しました。
これまで、金や銀などの貴金属の価格は主にロンドンとニューヨークの市場が中心となって決定してきました。
具体的には、ロンドン金市場(LBMA)COMEXが貴金属の価格設定において大きな役割を担ってきいます。
しかし、銀以外でもそうですがBRICS国は多くの資源採掘国です。銀に関して言えば、中国は2位、ロシアは7位インドは11位の採掘量です。
また、正式なBRICS加盟国ではないですが、5位のボリビアはBRICSパートナー国ですし、ペルーはBRICS加盟申請しているとされています。
https://Twitter.com/Globalstats11/status/1849398320932016179
金属を含む多くの資源がG7ではなく、BRICS国で採掘されるのに、西側諸国に価格が決定されるのはBRICS側からすれば面白くないでしょう。
4,中国が世界初の100%サイクル太陽光パネルを開発
一般的にソーラーパネルは2〜30年持続しますが、その後は著しく劣化します。
ソーラーパネルの問題は使ったあとにリサイクルできないのが問題でしたが、この記事通りであれば、問題の1つが解決されるかもしれません。
シリコン、アルミニウム、ガラス、さらには銀などを廃棄されたモジュールから分離し、新しい機能的で同様に効率的なパネルを組み立てることが可能になります。
China just solved the biggest problem in silicon photovoltaics by creating 100% recycled panels
5,CMEは2024年10月25日以降、銀先物の証拠金要件を4.3%引き上げる予定。
https://x.com/i/bookmarks/all?post_id=1849609650305630620
銀価格が上昇したのをうけて、銀先物の証拠金を引き上げるとしています。
短期的に見ると証拠金が引き上げられると、取引に必要な資金が増加し、特に個人投資家や資金力の低い投機家にはハードルが高くなるので銀価格は下落する傾向があります。
というのもあって、海外では「価格操作じゃないか」とぶち切れている人も多数います。
6,中国の李首相が太陽エネルギーの促進を強調し、太陽光発電(PV)企業が急上昇。
https://x.com/YuanTalks/status/1849646936942370972
ソーラーパネルを促進を表明したので、関連株が上昇しているようです。
ソーラーパネル増強するには銀も大量に必要なので、銀投資家にしてみればプラス要因。
7,インドは2030、2032年にまでの太陽光および再生可能エネルギー目標の達成のために、大量の銀地金が必要とし2024年大量に銀を輸入。
https://x.com/jameshenryand/status/1848675615244751133
インドもソーラーパネル促進により、大量の銀地金を購入していると報道。
ソーラーパネルは口実で銀を大量に購入している気もありますが、今後AIや暗号通貨の発展伴って電力が大量に必要になるのは事実なのでどうなんでしょうね。
8、米国の5つの銀行が、銀価格の急上昇により巨額の損失に直面
銀価格が大幅に上昇し、6%以上の上昇で1オンスあたり33.6ドルを超えました。
この予想外の急騰により、銀の大規模なショートポジションを保有している米国の5つの銀行が多額の損失のリスクにさらされています。
商品先物取引委員会(CFTC)の報告によると、銀先物契約の未決済建玉は141,580契約に達しており、各契約は5,000オンスを表しています。
この量は約7億790万オンスに相当し、これは世界の年間銀生産量にほぼ匹敵します。銀価格が1オンスあたり1.84ドル上昇したことで、これらのショートポジションは現在、13億ドルの損失と推定されています。
https://finance.yahoo.com/news/five-us-banks-face-billions-180018774.html
以前より、大手銀行は銀に対して大量のショートポジションを保有しているのは、貴金属投資家の間では有名です。
この点についてYahooが取り上げるのは意外ですね。なにか思惑があるのでしょうか?
大手銀行は狂ったように銀に対してショートポジションを取っており、変動はあるものの直近だと7億2千万オンス分のショートしているようです。
https://x.com/Thedudesetx00/status/1849905542757564785
世界の1年の銀の採掘量が8億オンスというのを考えると、とてつもない量のショートポジションなのがわかります。
また、このように損失が増えているにも関わらず、6000万オンスショートポジションが増えているようです。
9、ドラッケンミラー氏が投資した金鉱山株、ニューモント株は大幅下落
2月にドラッケンミラー氏も投資で話題になった、金鉱山株ニューモントが決算後10%超えの下落。
利益は増加しているものの、生産コストが増加しているので下落しているそうです。
鉱山株が上昇するにはもっと金価格が上昇し、利益率が高める必要がありそうです。
ただ、直近では大きく下落しているものの、ドラッケンが投資開始したのは2月ごろなので含み益はまだ吹っ飛んだわけではなさそうです。
10、貴金属価格上昇で、海外貴金属店で配送が遅れる?
貴金属の価格急上昇で需要増加の為か、海外の貴金属ショップでは配送が遅れているようです。
https://x.com/silverape1974/status/1849806685377884302
投資の世界ではスーパーと逆で、セールが始まってから買い始めるのではなく、価格が高くなると人々は買い始めます。
少し懸念しているのは、”価格が急騰した際に現物が手に入るのか?”という点です。
ETFや先物などの電子取引はクリックすれば瞬時に取引できますが、現物はなくなったら泣いても喚いても取引できません。ないもんはないです。
そうなると、現物の価格は高くなるが、ETFや先物の価格はそこまで上がらないというような、乖離が始めるというような可能性も少なからずありそうです。
世界経済のニュース
1,連邦債務は35兆8,090億ドル、過去最高を記録。
https://x.com/RealEJAntoni/status/1849948761239277911
金や銀が上昇している根本的な理由はこれです。
→ゴールドが最高値を更新し続ける”本当の理由”とは?今後も上昇する可能性は高いのか?
2,ムーディーズは2024年の大統領選挙が終われば米国債の格下げを予定
https://x.com/RadarHits/status/1850902042295803932
世論調査でもトランプ優勢になりつつあるので、トランプ当選に備えて米国債格付け下げを予定しているようにも見えてしまいます。
すでに数学的に返済不可能と言われているのに、なぜ今格下げせずに大統領選後なのでしょう?
3,中国が建設・管理する南アメリカ最大の港であるチャンカイ港試験運用で、南アメリカの銀鉱石やその他の鉱物原料が直接中国へ輸送されるようになる
https://x.com/oriental_ghost/status/1850050324037517327
中国はもはや米ドルや西側取引所を介して貴金属を輸入せず、南米から銀などの重要な鉱物直接輸入する仕組みを構築してます。
すでに貼りましたが、ペルーは銀の世界生産量第3位です。
4,イエレン氏「ドルが世界の準備通貨である」という発言の瞬間に、米国連邦準備銀行の紋章が落ちて倒れた。
https://Twitter.com/SprinterFamily/status/1849907555348382108
海外でも話題になっています。あまりにタイミングが良すぎるので、最初見た時AIやディープフェイクかと疑いましたが本当のようです。
なにか不吉な予感。
→ロバート・キヨサキ「金、銀、ビットコインも含め市場は崩壊する」崩壊はいつ?
→【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの根拠とは?
→デビッドハンター氏「金鉱山株GDX約1.5倍、GDXJ約2倍を予測」金鉱山株3つの注意点とは?
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