金持ち父さん、貧乏父さん著者であるロバート・キヨサキ氏が再度市場の暴落を警告をポストし話題になっています。
要約すると、リーマンショックを遥かに超える経済危機が発生し、その時は金銀ビットコインも暴落するが。
しかし、その後大暴騰するので、大バーゲンに備えましょうということです。
ロバート・キヨサキ
【金、銀、ビットコインも含め「すべてが(一度)崩壊する】
「友人たちから、私の前のツイートは分かりにくいと言われました。お詫びします。ですので、前のツイートとこのツイートを読んでいただければ、少しは理解が深まるかもしれません。シンプルにいきます。では始めます。2008年にはGFC(世界金融危機)がありました。FRBと財務省の犯罪者たちは、GFD(世界的な「最悪の」不況)を防ぐために、何兆ドルもの偽ドルを刷り始めました。
簡単に言えば、FRBと財務省の犯罪者たちは、超富裕層の友人たちを救い、私たちのような一般人を「見捨てた」ということです。
2008年のGFCは「すべてのバブル」へと膨れ上がりました。すべての市場が、偽のお金の海の上で浮上し始めました。
前回のツイートで私が言おうとしていたのは、この「すべてのバブル」が「すべての崩壊」へと転じるということです。
簡単に言えば、「すべてが崩壊する」ということです。金、銀、ビットコインも含まれます。
バブルは、まるでベスビオ火山の噴火のように、頂点で吹き飛びます。
簡単に言えば、ほとんどの人にとって、この崩壊は悪いことになるでしょう。おそらく、2008年に回避された世界的な不況が再び訪れる可能性があります。
前のツイートでは、この偽のバブルに怠惰や安心感を抱かず、準備を整えるように皆さんに促そうとしていました。
賢い投資家たちは、今、過剰に評価された資産を売却し、現金に換えています。例えば、ウォーレン・バフェットはApple株さえ売却し、現金を積み上げています。
また、前のツイートで言っていたことは、「すべてのバブル」を逃してしまったとしても、そして今日お金が全くないとしても、多くの人々はそうですが、クレジットカードの借金に苦しんでいるとしても、「お金がないから何もしない」というのは言い訳にはならないということです。
前のツイートを読み直して、これから訪れる「富を得るチャンス」に備えてください。
「すべての崩壊」の後、「すべてのバブル」の後に、準備ができている人は大きな富を得るでしょう。
私もその準備をしており、さらに裕福になるつもりです。そして、皆さんも裕福になってほしいと願っています。
例えば、ビットコインは1コイン5000ドルまで暴落するかもしれません。しかし、その後10万ドルから25万ドル、さらにそれ以上に上昇するかもしれません。
もちろん、私はできる限りのビットコインや他の資産を、格安の価格で買い集めるつもりです。
KISS:シンプルに言います。前のツイートで伝えたかったのは、「富を得る最高のタイミングが再び訪れる」ということです。
皆さんが、FRBと財務省の犯罪者たちの犠牲者ではなく、裕福な一員になることを願っています。
忍耐強く、クラブに参加し、セミナーに出席し、同じ志を持つ積極的な人たちと出会い、負け犬の友人を手放し、学び、議論し、準備を整えて、歴史上最大のチャンスを楽しんでください。
お体に気をつけて。」
https:/Twitter.com//theRealKiyosaki/status/1845180860951298112
以前から、ロバート・キヨサキ氏は金融危機を警告しながらも「金銀やビットコインを推奨」しています。
彼らはますます多くの人々がやっと目を覚ましたことを知っています。
彼らは知っています…暴落後…金、銀、ビットコインの長周期のブルマーケットが始まることを。
金は可能性として1オンスあたり15,000ドル。
銀は可能性として1オンスあたり110.00ドル。
ビットコインは容易に1コインあたり1,000万ドルに達するでしょう。
金融危機が発生すれば、株式など資産も暴落するわけですが、金や銀も例外ではなく暴落します。
では、なぜ金銀を推奨しているのか?
1,金、銀を推奨している本質的な理由は?
キヨサキ氏はただ市場が暴落するだけでなく、米国の財政赤字が史上最大まで増加しており、米国自体が破産状態にあると警告しています。
実際、米国の債務額は35兆ドルを超え、高金利が続いていることで、利払い費だけでも1兆ドルを超えてます。
絶対的な債務額だけではなく、GDP対債務比は第2次世界大戦時のレベルになっています。
既に米国財政赤字が拡大しすぎており、米国は債務の返済や利払いを賄うために、新たに債務を発行する必要があります。
これによりさらに債務が増加し、利払い費も増え続けるという悪循環に陥ってます。
また、米国は2023年時点でも年間7.9兆ドルを支出額、年間収益はわずか4.4兆ドル。足りない分は政府債務で補っているという状態です。
Visualizing the scope of the problem:
— Adam Taggart (@menlobear) October 12, 2024
1. The US spends $7.9T/yr
2. It only earns $4.4T/yr
3. 80% of spending is on Health, SS, the Military + Debt Interest
4. Unless we're willing to take a chainsaw to #3, we won't make much of a dent in the deficit pic.twitter.com/O39ZMJQlZc
ここから財政赤字を立て直すには、奇跡的に産業革命のような生産性向上が起きると同時に、無駄な支出を減らすしかありません。
海外のエコノミストによっては、「米国は既に通常の金融政策では財政赤字を立て直すことができる閾値を超えている」としてる方もいます。
財政赤字を立て直すには無駄な支出を大きく減らし、政府の収入を増やす必要があります。
支出を減らすということは公共サービスの削減。政府の収入を増やすということは増税です。
どちらも国民からの支持を得ることは難しく、結局政治家は「インフレと戦う!」としながら、インフレ再燃要因になる、バラマキ政策等ポピュリズム的な政策を表明せざるをえません。
→ハリス副大統領の経済政策でインフレ加速?結局、金価格は爆上げするのか?
結局は債務発行で市場を支える必要が出てきます。
しかし、債務発行すればまた財政赤字は膨らみ、市場の通貨量は増加しインフレリスクが再燃します。
現在の財政赤字でキヨサキ氏の言うような、世界金融危機が発生すればどうするでしょう?
結局、政府は経済危機を支える為に、パンデミックショックで起こったような大規模な緩和を実施せざるを得ないでしょう。
そして、インフレが終わっていない状態で再度、大規模な緩和が行われればインフレは急激に加速する可能性が高いです。
1970年代はインフレと景気後退が同時に襲ったスタグフレーションが発生しましたが、金や銀は20倍以上に上昇しています。
→強い米雇用統計でも金,銀は急上昇した理由は?1970年代スタグフレーションに近づいているのか?
2,過去の経済危機では金、銀は暴落後に暴騰
コロナパンデミックショック、リーマンショック、1970年代のスタグフレーション、何れの金融危機時も一度、金や銀も暴落しています。
こちらはS&P株価指数のチャートです。暴落前の3376ドルから2303ドルに下落。この下落率は約32%。
金の価格が1680ドルから1470ドルで下落幅は210ドルです。この下落率は12.5%です。S&P500と比べると下落は比較的緩やかです。
銀の価格が19ドルから11.8ドルに下落し、約37.89%の下落率。特に下落率も激しいですね。
ただ、その後の上昇も更に激しく、約11.8ドルから約29.2ドル約147%とすさまじい上昇率です。
コロナパンデミックショック時は株式、金、銀いずれも暴落していますが、その後どの資産も大きく回復しています。
インフレ率は5%を超えていたものの、当時はまだ「インフレは少しすれば収束する」という風潮もあり、経済の強さとパンデミックショックによる大規模な緩和によって株価の回復も速かったと思われます。
ただ、現在はインフレ下落しつつも根強いという意見が多数を占め、同時に景気後退も懸念されている点は1970年代の方が近いとも言えそうです。
S&P500が激しく下落したのは1972年の高値から1974年にかけて、120ドルから62ドルに下落。下落率は約48.3%。
下落から回復してますが、インフレによる景気悪化も警戒されていたのもあってか、金や銀などに比べると回復は緩やかです。
それに対し金は上下を繰り返しながら最終的に株価よりも大きく上昇しているのが分かります。
1970年当初は35ドルだったのが、1980年の最高値で875ドルほどになっているので約25倍もの驚異的な上昇率です。
1970年代のスタグフレーションでさえ、解像度を上げてみると金でさえも直線的ではないことが分かります。
逆に言えば、現在の相場が本当に1970年代に近いのであれば、一時的な下落があっても心配する必要はないと言えます。
そして銀は1970年は1.6ドルだったのが1980年には最高値で48ドル付近まで上昇し、約30倍もの上昇です。
→過去の金融危機で金、銀も大暴落した?S&P500と下落率を比較した結果・・・
まとめると、インフレ的な相場であっても、実体経済が成長しないと市場が判断すれば、株式の上昇は金銀に比べて出遅れるということです。
コロナショック、リーマンショック、ドットコムバブル崩壊時などの経済危機時はただ単に経済危機でした。
ただ、現在はインフレ+経済危機が混在しています。この点は1970年代の方が近く、もしインフレが再燃するようであれば、当時と同じように資金が金銀に向かう可能性は高いといえます。
3,暴落は2025年半ば以降?暴落前に金、銀は急上昇するのか?
これはロバート・キヨサキ氏の意見ではなく、デビッドハンター氏の予測ですが、同じように経済危機を予測してます。
ただし、ハンター氏の予測によると暴落が発生するのは2025年中盤~としており、それまでは金銀、株式などは最後の資産市場の急上昇が発生するとしています。
デビッドハンター氏も大暴落を予測しているが、その前にメルトアップを予測している(市場の急騰)
— Silver hand (@Anthony6355) October 13, 2024
ゴールド3400ドル
シルバー75ドル
大暴落は2025年半ば以降で、その際はゴールドは3400ドル→2100ドル辺りまで下がると予測。 https://t.co/qhRd17HrBM
また、経済危機が発生した後は、コロナパンデミック以上の超大規模な緩和策が実施され、インフレが急加速し、金は2万ドル、銀は500ドルまで急上昇するとしています。
→デビッド・ハンター「2025年半ばに株式は80%下落し、20兆ドル規模の紙幣印刷でインフレ率は25%を超えるだろう」
ハンター氏が100%正しいというわけでも、盲信しているわけでもないですが、ここ最近の予測はかなり正確でした。
→デビッド・ハンター「50bpsの利下げで株価下落はナンセンス」ドットコムバブル崩壊時との相違点と当時の金相場は?
ハンター氏の発言を見ると、この暴落前のメルトアップに関して相当の自信があるようです。
一方、キヨサキ氏は暴落こそ予測しているものの、具体的な時期などについては言及していません。
また、2023年6月の時点で危機が発生すると警告していますがその後も、金は何度も最高値を更新し続けています。
金持ち父さん 貧乏父さん著書 ロバート・キヨサキ
— Silver hand (@Anthony6355) June 10, 2023
「史上最大の不動産市場の崩壊」を警告。
「2023年の危機は2008年のリーマンショックが危機では無かったと感じられるほどになるだろう」https://t.co/31RCQWveBB
キヨサキ氏の予測が外れている!と言いたいのではなく、予測が早すぎたのか、あえて早い段階で警告しているという可能性はありそうです。
「いずれにしろ暴落するのであれば、今の内に売却したほうがいいのでは?」という方もいるかと思いますが、それに関してはリスクがあると思います。
これに関してはまた別の機会に書こうと思います。
→バフェット氏バンク・オブ・アメリカ株を約800万株売却。銀のショートスクイーズに備えている?
→サウジアラビアが160トンの金を密かに購入か?BRICS通貨に参加する?
→債権王ガンドラック氏「人々を金やビットコインに駆り立てるのは”終わりのない債務システム”のせいである」
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