金銀の情報や金銀価格に関連する政治的なニュースなど書いていきます。
金銀関連ニュース
1,中国の金、銀価格は再び上昇。シルバーは13%のプレミアム(20日時点で)
ここ最近、上海金交易所(SGE)での金銀価格も下落していたのですが、再び上昇。
LBMAの銀価格は30.43ドル/オンス、上海の銀価格は34.46ドル/オンスとなっています。
上海の銀のプレミアムは4.03ドル/オンスで、13.23%のプレミアムとなっています。
また金の価格も上昇し、中国の銀の在庫もかなり減少しているようです。
https://x.com/oriental_ghost/status/1803692640963272803
銀の在庫に関しては少し増加しているものの、未だに660トンで低水準。
上海銀在庫は2015年12月の低値に接近。在庫は2日間で39.7トン減少し、659トン(2,120万オンス)となった。
https://x.com/Anthony6355/status/1803579798461284832
6月11日には720トンの銀在庫があったのですが↓、たった数日で60トンもの銀が放出されたことになります。
ちなみに5月の時点ではまだ800トン弱ありましたが急速に銀の在庫が減っているようです。
ちなみに世界の銀生産量では1位メキシコが5,500トン、2位中国が3,400トンで銀の生産量はかなり多いのですが、それでも激減している点を考えると、かなりの需要があるのだと思います。
2,円建てゴールドは中国の金購入停止後の急落前までほぼ全戻しへ
ゴールドの価格が一時2,340ドルまで上昇した点と、ドル円が158円と突破したのもあって円建てゴールドは上昇。
円建てゴールドは中国の金購入停止後の急落前までほぼ全戻しですね。いまのところ。 pic.twitter.com/duVO9wC9SS
— Silver hand (@Anthony6355) June 20, 2024
先日中国の金購入停止と、米国雇用統計が表面上は強い数値が出ていたのもあって、ゴールド価格は下落していたのですが、円建て価格ではほぼ前戻し。
下落したのが6月8日なので執筆時点では大体戻ってますね。
3,そして週末に金銀は大きく下落
金銀価格が上昇した!と思いきや週末にゴールドは30 ドル、 シルバーは90 セントの大きな下落
金曜日に大きく下落するのはいつものパターンですね。
下落した要因は米6月製造業PMIの数値が予想を上回っった為、利下げ期待が後退したのかと思われます。(表の数値は予想よりも景気が良いので利上げが続くと予想された。)
製造業PMI(速報値)
結果:51.7
予想:51.0
前回:51.3
サービス業PMI(速報値)
結果:55.1
予想:53.7
前回:54.8
一方で円は159.76円まで大きく下落しているので、円建てゴールドはドル価格よりかは大きな下落にはならなかったです。(これでも中国の購入停止報道で下落した際と同レベルの価格)
それにしても金銀価格云々依然に円の価値が下落し続けてるのが怖すぎます。
4,中国の金ETFの運用資産残高と保有額はともに過去最高に上昇
中国中央銀行が金の購入を5月に停止したからと言って、投資家がゴールドに興味が失せたわけではなさそうです。
ゴールドETFは5月に18億人民元(2億5,300万ドル)増加し、6か月連続の流入。
5月には運用資産総額が480億人民元(67億ドル)となり、再び過去最高を記録し、総保有量は3兆円増加して87兆円となった
https://x.com/InProved_Metals/status/1802670439933559036
5,金価格は急騰している一方、 金ETF保有高は減少している。
中国では金のETFが購入されている一方で、金ETFの全体の累計は減少しているようです。
金価格は急騰している一方、 #Gold ETF保有高は減少している。 これほど大きな乖離はこれまで一度も起こったことがありません。
ETFが減少しているのに金の価格が上昇しているのは、現物買いが多くなっているからでしょうか?
6,チェコ中央銀行は、今後5年間で金保有量を約40トンから100トンに増やすことを目標
中国中央銀行が金買いを止めたぞ!っと騒がれてましたが、他の中央銀行もゴールド買いは続くようです。
https://x.com/GoldTelegraph_/status/1803802695196692565
なぜ金利も付かないゴールドを買い集めているのでしょうか?基軸通貨国である米国債券が安心安全資産であるはずですが、中央銀行はそうとは判断していないようです。
日本の金銀関連ニュース
1,日本円は160円まで下落。介入前に戻る
4月に急激に円安が進み160円にタッチしたところで、10兆円弱規模の過去最大の介入が入りました。
日本の為替介入、9兆7885億円だったと財務省公表 4月26日~5月29日の総額 月ベースで過去最大規模
10兆円規模の介入しても、2ヶ月も経たずに戻ってしまうくらいに円は弱いということです。
それにしても2021年は100円~110円だったのにたったの2年で160円弱
他国の通貨が30%も切り下げになれば、「通貨危機発生」と騒がれると思いますが、自国通貨だからか、危機感を持っている日本人は少ないように感じます。
植田総裁は一生懸命利上げと国債購入額の通貨減額を匂わせていますが、既にインフレが進行している他国からしてみれば「まだそこ?」としか言いようがありません。
ではなぜ日本は利上げしないのか?
利上げすれば日銀自体が債務超過になる点と、10年以上続いた日本の大規模緩和が終了すればそれに依存していた会社は一気に資金繰りに悪化し景気後退に陥ると思われます。
2,米財務省 日本を1年ぶりに「監視リスト」に指定
以前よりイエレン米財務長官は「為替介入は稀であるべきだ」と日本の介入に対して圧力(?)をかけるような発言が度々ありましたが、このタイミングで日本が為替監視リストに1年ぶりにしていされてしまいました。
米財務省、日本を為替操作の「監視リスト」に1年で再指定…多額の対米貿易黒字など原因
財務省は20日、主な貿易相手国・地域の為替政策を分析した報告書を公表し、日本を監視リストの対象に再び指定した
「あくまでも、米国との貿易経常黒字の総額が形式的な基準を上回ったためだ」っという意見がありあますが果たして本当にそうでしょうか?
一点気になるのが為替監視リストに追加すると公表されたのが20日。改めてドル円チャートを見ると20日くらいから急上昇しています。
この為替監視リストに入ったのが、円安材料の1つなのかもしれませんね。
それにしても、これだけ釘が刺さされている状態で、これ以上円安が進んだ場合介入に踏み切る事ができるのか?
もし、介入できないと市場が知ったら200円、300円も冗談じゃない気がします。
3、神田財務官は6月いっぱいの任期
そして過去最高額の為替介入を行った神田財務官は6月末までの任期。果たして6月以降も続投するのでしょうか?
ちなみに神田財務官は現在3年目。過去に4年務めた財務官は2人だけのようです。
交代か?続投するのか?は今週発表されるようです。
もし、神田財務官が続投しないのであれば、それ自体が円安材料になる気がしますが果たしてどうなるか要注目です。
海外のニュース
1,ロシアがBRICS通貨について重大発表
Russia Makes Major Announcement About BRICS Currency
リャブコフ次官は、BRICS通貨の形成が予想よりも早く開始されることを確認し、「非常に大胆で革新的なスキームがこの分野で検討されており、数年や数十年単位ではなく、もっと早く実現される」と述べました。
数十年単位ではなく、数年単位ですらないというのには驚き。
先日ペトロダラーが終了したという話がありましたが、それからBRICS通貨関連の話題がかなり多くなったように感じます。
⇛【6月16日金銀ニュース】サウジペトロダラー契約が終了?他5つ
個人的には今年は米大統領選があるので、その前に大きな金融危機か景気後退が来ると予想していますが果たして・・・
2,米国の経営者は自社株を売却している
株価はマイクロソフトを抜き米国時価総額首位になりましたが、CEOのジェンセン氏(通称革ジャン)は株を売却。
Nvidia CEOのジェンセン・フアン(Jensen Huang)が、$NVDA 株を3120万ドル相当売却した。
株価がNVDIA 1社だけで日本のGDPの9割あるとも言われてますが、果たしてこれはバブルなのでしょうか?
もう一点気になるのがデルのCEOも大量の株を売却している点です。
Dell会長兼CEOのマイケル・デル氏は、さらに3億7,950万ドル相当の$DELL 株を売却
少し前にJPモルガンCEOやウォルマートも株を売却していましたが、彼らは何かに備えているのでしょうか?ただ単に売却しただけなのでしょうか?
⇛中国は5月の金購入を停止!ゴールドの価格上昇の根本的な理由と今後の価格の予測。
⇛ロバート・キヨサキ「ビットコインはが詐欺の可能性はある」それでも推奨な3つの理由はコレか?
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