目次
以前からビットコインに強気のロバート・キヨサキですが、「ビットコインは詐欺の可能性があるが、おすすめする」
という主旨のコメントをポストしました。
Q: Are you a Bitcoin Bull?
— Robert Kiyosaki (@theRealKiyosaki) March 26, 2024
A. Yes. Bitcoin is the perfect asset at the right time. I love Bitcoin. Wish I had bought more earlier.
Q: Is it possible that Bitcoin is a scam, a Ponzi scheme?
A: Yes. It is possible Bitcoin is a scam and a Ponzi scheme.
Q: Aren’t you…
ざっくりですが翻訳すると
Q: ビットコインに強気ですか?
A: はい。ビットコインは今の時代にぴったりの資産です。私はビットコインが大好きです。もっと早くにもっと多く購入しておけば良かったと思っています。
Q: ビットコインが詐欺やポンジ・スキームではない可能性はありますか?
A: はい。ビットコインが詐欺やポンジ・スキームである可能性はあります。
Q: 懸念はありませんか?
A: はい、あります。しかし、ビットコインは米ドル、ユーロ、円、または他の「偽物」または法定通貨としての詐欺やポンジ・スキームではありません。
Q: 米ドルや他の法定通貨が詐欺だと言っていますか?
A: はい。巨大なポンジ・スキームです。
米ドルは単なるアメリカのIOU(I Owe You”アメリカはあなたに借りがある”)です。
Q: 何が懸念されていますか?
A: アメリカの政治、銀行、金融の指導者たちです。彼らは無能であるか、腐敗しているか、またはその両方です。
Q: ビットコインについて楽観的なのはなぜですか?
A: メトカーフの法則。
メトカーフの法則は「ネットワーク」の力に関する法則です。ビットコインは米ドルや携帯電話ネットワーク、アムウェイのようなネットワーク・マーケティング企業と同様に、彼らのネットワークシステムの強さから核となる価値を得ます。
それがメトカーフの法則が重要であり、私がビットコインと米ドルについて楽観的な理由です。
Q: ネットワークは攻撃される可能性がありますか?
A: はい。米ドルネットワークは常にロシアと中国のBRICS、ベルトアンドロード通貨ネットワークから攻撃を受けています。
Q: 誰が勝つと思いますか?
A: BRICS対米ドルの強力なネットワークが勝ちます。
Q: どのようなアドバイスをしますか?
A: 私が常にアドバイスしてきたのと同じです。「偽の法定通貨を貯めないでください。本物の金貨、銀貨、またはビットコインを貯めてください。」
Q: ビットコインはゼロになる可能性がありますか?
A: はい。米ドル、豪ドル、イギリスポンド、日本円など、どの国の法定通貨もゼロになる可能性があります。実際、歴史は何千もの偽の通貨がすでに法定通貨の墓場になったことを証明しています。
Q: ビットコインのことで他に相談すべき人はいますか?
A: はい。たくさんいます。尊敬している人物は次のとおりです:ラル・パオール、ローレンス・レパード、ジェフ・ブース、マーク・モス、アンソニー・ポンピリアーノなど。
最も重要なのは、自分で答えを見つけることです。
お大事に。
ロバート・キヨサキ。
内容としては「ビットコインは確かに詐欺やポンジ・スキームである可能性はあるが、今の法定通貨よりは良い」というような内容。
私はビットコインはそれほど好きでないのですが、個人的な好き嫌いな感情抜きにして考えると、一定程度キヨサキ氏に同調できる部分はあるんですよね。
なぜビットコインが詐欺やポンジスキームの可能性があるとしつつも、キヨサキ氏は推奨しているのか?
勝手に推察してみました。本当にただの推察ですw
詐欺やポンジ・スキームの可能性があってもビットコインはありかもしれない3つの理由。
1,法定通貨の価値が下落し続けている
アメリカに限らずですが世界的なインフレ(物価上昇)根強く残っています。
一時は9%までインフレ率が上昇し、政策金利を5.5%まで引き上げた結果3%まで落ちたものの、そこから下げ止まっています。
そもそもなぜ、インフレ率がここまで上昇してしまったのか?コロナ禍の救済として通貨をばら撒いたのが最も大きな原因の1つです。
通貨というのは刷れば刷るほど、インフレが加速し購買力を失っていきます。
米国のM2マネーの推移を見れば一目瞭然。(経済全体の資金量を示す指標)
M2マネーとは、通貨供給量を示す指標の一つ。
現金通貨、預金通貨、準通貨、譲渡性預金の合計額で算出されます。
M2マネーの構成要素
現金通貨: 一般の人が手元に持っている紙幣や硬貨
預金通貨: 銀行預金
準通貨: 定期預金、郵便貯金、MMC(マネー・マーケット・ファンド)
譲渡性預金: 金融機関が発行する、譲渡可能な預金
先程のインフレ率と照らし合わせると、M2マネーの増加に伴ってインフレ率が上昇しているのがわかります。
M2マネーが減少に伴ってインフレ率も低下していきましたが、M2マネーが横ばいになるとインフレ率も3%程度で下げ止まっています。
下げ止まっていると言っても、これは前年比なので物価が下がり始めたわけではありません。
物価の上昇速度が多少マシになっただけの話で、物価自体は上がり続けています。
これは何も今回のコロナ禍からという話ではなく、FRB(連邦準備制度)が1913年に創設されたとき以来、ほぼ90%近く購買力を失っています。
1913年に1ドルで購入できたものは、2023年には30.49ドルかかる計算になります。
つまり、ドルの購買力は数十年ず~っと落ち続けているということです。
本物のお金と言われるゴールドの価格を見てみましょう。
米国は1971年まではゴールド1オンスあたり35ドルの金本位制を維持してきました。
それが維持できなくなると糸が切れたタコのようにゴールドは上昇していき、いまや2200ドルにタッチするほど高騰しています。
ゴールドやシルバーはパソコンのキーボードでポチッと押せばいくらでも増やせる法定通貨と異なり、採掘量や保管している料に限りがあります。
実質無制限に増やせる法定通貨を持っていても、今後永遠に価値がは下がり続けます。
であれば、通貨のまま持っているよりは、数に限りがあるゴールドやビットコインに交換した方が価値の保全ができるというわけです。
ちなみに価値が数十年下落し続けるドルですが、そのドルに対して日本円は更に下がっています(円安)
その証拠に円建てゴールドを見るとドル建てよりも更に上昇しています。今や1g1万円超えで史上最高値をなんども叩き出していますね。
2,メトカーフの法則(利用者が多いほど価値がある)
メカトーフの法則とは
”ネットワークの価値は接続されているユーザー数の二乗に比例するという法則”です。
つまり、ユーザー数が増えるほど、ネットワークの価値は指数関数的に増加するとことです。
ビットコインの他にも多数暗号通貨がありますが、先行暗号通貨でユーザーが最も多い=最も価値があるということですね。
法定通貨に例えるならどこかの1000人の集落が使っている紙幣と、世界で数十億人が使っているドルだったらそれはまあドルの方が価値があるに決まってます。
現時点で最もユーザーが多いビットコインが生き残るとロバート・キヨサキは予想しているようです。
ただ、ロバート・キヨサキは触れてないのですが、ビットコインは後発の暗号通貨よりもトランザクション速度(取引速度)が遅い問題があります。
(Visaなどの従来の決済システムと比べて数十万分の1の速度)
How fast is #Bitcoin ?
— Digital__Mario (@Digital__Mario) November 21, 2023
I made a TPS visualization for bitcoin and it's forks.$BTC - 7 tps$BCH - 224 tps$BSV - 2000 tps$XEC - 1300 tps
Keep in mind that when comparing tps, it is important to look at decentralization as it is far easier to be fast when centralized.#crypto pic.twitter.com/Z0YBkRYrxW
- ビットコイン (BTC): 7 トランザクション/秒
- ビットコインキャッシュ (BCH): 224 トランザクション/秒
- ビットコインSV (BSV): 2000 トランザクション/秒
- エクスポコイン (XEC): 1300 トランザクション/秒
ビットコインを転送した事がある人ならわかると思うのですが、1日経っても送金できていないとかザラにあります・・・
私自身、いくつか暗号通貨を転送したことあるのですが、ビットコインだけ異様に遅くてかなり不安になります(汗)
他にも「利用者が増えると処理速度が遅くなる」スケーラビリティ問題。
ブロックサイズが他の暗号通貨よりも小さいと課題がかなり多いです。
- ビットコイン (BTC): 1MB
- イーサリアム (ETH): 12MB
- ビットコインキャッシュ (BCH): 32MB
- ライトコイン (LTC): 2MB
個人的にはビットコインは価値までは上がるが、法定通貨の価値が下落し、実際にビットコインが使用されるにつれて課題点の多さがバレて、よりスペックが高い暗号通貨に駆逐されるのではないかと予想してます。
まあ、これは完全に予想妄想なので、正直どうなるか分かりませんw
3,BRICsのGDPがG7を追い越した
BRICs は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5つを中心とする新興経済国のグループですが、2023年の時点で既にG7よりもGDPが上。
そして2024年に入ってからはサウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプトを含め5カ国が新たに加盟して合計10カ国。
(サウジアラビアはまだ加盟していないという噂もありますが)
更には34カ国が加盟に関心を寄せている状況です。
BRICS加盟に34カ国が関心表明、今年はロシアが議長国https://www.cnn.co.jp/world/35214806.html
そして、BRICsはドルではなく各国同士の通貨で取引や、SWIFTに変わるBRICs通貨の創設も噂されています。
今後BRICsに加盟する国が多くなれば、それだけドルを使う国が減っていくと予想されるので、それだけドルの価値が下落してくということです。
【結論】ビットコインは完璧ではないが、法定通貨よりは良いか?
個人的にはビットコイン買うくらいなら金、銀現物の方が断然良いと思いましすが、現物を持った上でビットコインを少量持っておくのはありかな~と思ってます。
通貨価値が下落していくのはほぼ確定的ですが、どういったシナリオで通貨が下落していくか?は複数考えられますので。
例えば、物価は上がり続けビットコインが先に暴騰するが、金、銀はなかなか価格が上がらない場合
貴金属ホルダーの方の中には「絶対にビットコインなんて認めない」というような人もいるかと思います。
ただ、ビットコインで儲けるというよりも、貴金属を守る為にビットコインを持つのはありかなと個人的には考えてます。
・当サイトに掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。
・株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。
・全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。