
中国では5月1日(木)~5月5日までが労働節(ゴールデンウィーク)休日であり、貴金属の取引所であるSGE(上海金取引所)も閉まっていました。
5月6日から再開だったのですが、10時の再開後ゴールドは3,326ドルから3,380ドルまで急上昇しています。
銀価格に関しても33ドル付近まで上昇しています。
一方で、米ドルの強さを示す米ドルインデックスを見るとこちらも上昇しているのが確認できます。現短期的には米ドルは強くなっているようですね。
米ドルインデックスが上昇し同時に金価格が上昇しているということは、米ドルが勝手に弱体化し金価格が上昇しているわけではなく、強い金需要によって上昇していると言えます。
ここ最近はトランプ階税や、米国債需要懸念から米ドルが弱くなっており、それに伴って日本円も円高方向に進んでいました。
というのもあって、ドル建て金価格は上昇する一方で円建て金価格は横ばい傾向だったのですが、現在は円建て金価格も上昇しています。
また、貴金属専門家のロナン氏はここから3,500ドルの史上最高値を再度テストするだろうと予測しています。果たしてどうなるか。
本日、金は$ 80または2.5%上昇しました。
そして中国のSGEとSHFEは明日までまだ閉まっています。
遅かれ早かれ史上最高値(3,500 ドル)の再テストが強まると見られています。
このところ中国市場が開くと金市場が上下するところを見ると、明らかに金価格決定権は西から東へ移りつつあります。
2025年4月22日のロイターの報道によると、中国はSGEの取引商品を国際的に扱いやすくするため、海外に倉庫を設置する計画を検討しています。
中国人民銀行は月曜日、上海金取引所(SGE)における特定商品の国際決済を支援するため、海外に倉庫を設置することを検討していると発表しました。
声明によれば、上海金取引所は海外取引所との連携を進め、人民元建ての価格指標(ベンチマーク)の国際的な利用拡大を目指す方針です。
この取り組みは、中国人民銀行を含む国家機関4つによって共同で発表された、上海における越境金融サービスのさらなる強化計画の一環です。
対象となる商品について具体的な言及はありませんでしたが、上海金取引所は主に金・銀・プラチナなどの貴金属取引を取り扱っています。
これが実現すれば世界中の投資家や企業が直接取引に参加しやすいプラットフォームとなり、国際的な金市場での影響力を拡大する狙いがあります。
また中国の貴金属市場にも詳しいEric氏の解説によれば、中国では休日前ペーパー金の証拠金が引き上げられ、価格が下落したが休日中に現物金を安く買うことが出来たと解説しています。
中国:
1)5月1日〜5日の労働節連休直前に、上海先物取引所(SHFE)で金の証拠金要件を引き上げ。
2)その結果、金価格は300ドル近く急落。過剰なレバレッジをかけていたロング勢が一掃された。
3)連休中に、中国の現物金購入者たちは安くなった金を買い漁った。
4)そして連休明け、金価格が回復すると同時に、中国はSHFEの金の証拠金要件をすぐに引き下げ?
https://Twitter.com/KingKong9888/status/1919471934032773188
上海先物取引所(SHFE: Shanghai Futures Exchange)は基本的に紙取引(ペーパーゴールド)が中心です。
実際の現物(金塊など)の受け渡しを伴わない先物契約による取引が主です。
一方中国がGWで休日だった期間米国側は何をしていたかというと、ローマ教皇の自身の姿をホワイトハウス公式アカウントでポストしています。
画像について、制作には一切関与しておらず冗談だと一笑し、メラニア夫人からは格好いいと言われたと語ったそうです・・・
バイデン氏やカマラ・ハリス氏とは違うベクトルでヤバい人を世界に披露しつつあります。
また、海外製作映画に100%関税を課し、ハリウッド衰退阻止すると表明しています。
海外製作映画に100%関税、トランプ氏表明 ハリウッド衰退阻止へ
「これは他国が申し合わせた取り組みで、国家安全保障上の脅威だ」とトゥルース・ソーシャルに投稿。プロパガンダだとも主張した。
https://jp.reuters.com/world/security/AXOCNCLCZNJZ7P3FLOBLD6D4M4-2025-05-04/
個人的にはハリウッドが衰退しているのは、DEIやら多様性やらを押し付けるような作品が多くなっているからのように感じますが、いずれにせよ米国から離れたくなるような動きが続いていますね。
恐らくトランプ氏は世界の米国依存を脱する為、あえて米国離れしたくなるムーブを繰り返していると予測していますが
→トランプ氏「脱ドル化で関税で制裁」5つの思惑とは?トリフィンのジレンマで米ドルは終了なのか?
いずれにせよ、金価格が上昇していく動きは今後も続いていきそうです。
→【2024年】米大統領選で金,銀価格はどうなる?どちらでも上昇する可能性が高い理由とは?
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