中国6月の金輸入66%減少はデマ?実は5月も金を買っていた。14の金,銀関連ニュース【7月第4週】

目次

1,ゴールド、シルバーに関するニュース等

1,株式市場の下落に伴って、金銀も大きく下落。

先週ですが多くの資産市場が下落。

S&P 500や日経も大きく下落しています。執筆時点ですと少し上昇していますが、まだ低い水準。

マグニフィセント7は時価総額6000億ドル以上を失い、S&P 500は時価総額1.1兆ドルを失いました。

株式の下落と一緒に金や銀も大きく下落。特に銀に関しては4%以上下落して、ついに28ドルまで下落。

ほぼ同時に円高が進んでいますので、円建て価格はかなり下落しておりますね。

ただ、おそらく今週の日銀会合で利上げしないと思われるので、そうなれば再度円安方向に傾くとは思われます。円安に傾くということは相対的に円建て金銀価格も上昇するということです。

(利上げする可能性も少なからずありますが)

またほぼ同時にFOMCでFRBが万が一利下げするとなれば、貴金属の価格は上昇する可能性が高いです。

2,インド金の輸入関税が 15%から6%に引き下げられ、金価格は 1 オンスあたり 6ドルのプレミアム。

インド

金: 連邦予算で輸入関税が 15% から 6% に引き下げられたことを受けて、地元の金価格は 1オンスあたり 60ドルの値引きから 1 オンスあたり 6ドルの高値に転じました。

銀: 6月の銀輸入量​​は前年比314%増の228トンとなり、2024年上半期は合計4,320トンとなった。これは昨年比750%の増加となる。

インド政府は金の輸入関税を引き下げたことで、インド国内の需要増し、60ドル安かったのが逆に6ドル高いプレミアム価格になっているようです。

ここ最近は中国の金のプレミアムが無くなりつつありますが、今度はインドがゴールド価格を牽引していく可能性もありまそうです。

ちなみにインドは世界で2番目の金消費国です。

さらに金だけでなく、銀の6月の銀輸入量​​は前年比314%増の228トンに上がっている点も貴金属の強さを物語っています。

3,米国造幣局はシルバー アメリカン イーグルの販売業者向け価格を値上げ 1枚あたり3.05 ドル高くなる。

米国造幣局は、シルバー アメリカン イーグルの販売業者向け価格を値上げしました。現在、スポット価格より 1 枚あたり 3.05 ドル高くなっています。

単に製造コスト上昇の為に値上がりしているようです。米国もインフレが高止まりしているので、採掘コストは高くなっています。

4,銅は9日連続で下落し、2020年1月以来最長の下落日となる。

銅が「ドクター・カッパー」と呼ばれるのは、銅は多くの産業に不可欠で、その需要が経済活動の強さを示すため、「経済の医者」のように経済の状態を診断する役割を果たすと考えられているからです。

少し前は銅の価格が急激に上昇していたので、ただの調整の可能性もありますが、そろそろ景気後退のリスクも考慮したほうが良さそうな気はしています。

5,中国が銅を大量に輸出!景気後退の前兆なのか?

2024年から急激に銅を備蓄していた中国ですが↓

今度は大量に銅を輸出しているようです。

これをみて「中国経済は終わりが近い!」と報道されていたりしますが、実はそれが理由ではないのではないか?という考察もあるようです↓

6,中国の金輸入が6月に66%減少はミスリード?

Bloombergによる中国の金輸入量が66%減少していると報道がありました。

ただ、中国は金の受け入れを香港ではなく北京、上海に移しており、こちらから輸入される場合公式の数字に現れないという意見もあるようです。

「中国は金輸入の受け入れ窓口を北京に開放し、香港のトランジット機能を縮小させる動きを見せています。今回の首都開放は、購入の機密性を高めるのに役立つ。」

https://www.scmp.com/business/commodities/article/1493507/china-opens-beijing-gold-imports-cutting-hong-kongs-transit

追記 中国中央銀行は5月に金の購入を停止していなかった

中国中央銀行は5月に金の購入を停止していなかった

金取引銀行がPBoCのために金の輸送を手配しているため、ロンドンから北京への出荷は英国の税関データに明示されています。この税関データによると、PBoCは市場に対して購入を中止したと伝えた5月においても、実際には53トンの金を購入し続けていたことが明らかになりました。金価格を抑制し、より多くの金を取得するために購入を停止したと発表した。

https://www.gainesvillecoins.com/blog/pboc-gold-conduit-revealed-chinese-central-bank-did-not-stop-buying-gold-in-may

別の方ですが、やはり北京などから輸入ルートを変更したので、表の金保有のデータにあらわれていないだけで実際は”53トンの金を購入し続けていた”ようです。

表ルートで金を買ってしまうと、どんどん金価格が上がってしまうので、自分らが金を高値で買うことになってしまうからだそうです。

つまり、まだ中国は現時点で金の価格が上昇することは望んでいないともとれます。

まだ安い価格で金を備蓄するフェーズなので、私達のような一般庶民は今の内に金を買っておいた方がいいのでしょうか。

米大手銀行らですら、金価格上昇を認めざるを得ない予想を立てているのが気になるところです
【2024年版】金価格はどうなる?世界の10大銀行の予想を比較

7,FacebookCEO ザッカーバーグ氏はゴールドチェーンを付けたプロフィール画像に更新

なぜこのタイミングで金のネックレスに画像を変更したのか謎ですね。

8,ロバート・キヨサキ「トランプが再選で金、銀、ビットコインは上昇する」

ロバート・キヨサキ「トランプが再び大統領になると、なぜ金、銀、ビットコインの価格が上昇する。
2025年8月までに、金は1オンスあたり3,300ドルに、銀は1オンスあたり79.00ドルに、ビットコインは1コイン105,000ドルに上昇すると予測しています。」

以前は2025年までに銀は500ドルと言っていましたが、銀は1オンスあたり79.00ドルと控えめな数字になっています。

正直、貴金属などが上昇することには同意なのですが、キヨサキ氏の◯ドル上がるといった数字のについてはあまり気にしていません。笑

海外経済のニュース

9,イーロン・マスク「アメリカは破産に向かっている」

イーロン・マスク氏が1週間で3回ほど「アメリカは破産に向かっている」をにおわすポストを投稿しています。

米国民の全所得税の76%が米国債の利払い費1兆1400億ドルに支払われている

Yahooニュースしか見ていない人からすると、アメリカ経済は超絶好調に見えて、お給料も大幅上昇し日本からすると天国に見えるようです。

ただ、実際は米国も急激に債務が積み上がっており35兆ドルに達し、高金利が続いているため、米国債務の利払い費”だけ”で1.2兆ドルまで膨らんでいます。

イーロン・マスク氏ののようにビジネスをやっている立場であれば、最後の最後まで「米国経済は順調だ」とハッタリし続けたほうがTeslaなどにも有利に働くと思います。

こういった国家の財政状態に沈黙せず、誤魔化さずに警鐘鳴らしているのは誠実な印象を受けます。

イーロン・マスク「米国は破産しつつある」ドルの価値は過去4年間で25%の価値が減少しているのは本当か?

10,BRICS、SWIFTに類似した金融システムを正式に発表?

BRICS、SWIFTと同様の金融システム正式発表というポストがあったので、少し騒がれているのですが、記事を読むとデマとまでは言えないものの、正式発表とも言えない内容でした。

記事はhttps://watcher.guru/という主にクリプトカレンシー(暗号通貨)や金融市場に関するニュースと分析しているニュースサイトです。

BRICS「SWIFTと同様の金融システム正式発表」はデマ?少し深堀りした結果・・・

11,コアPCEインフレ率は2.6%。6か月間のPCEインフレ率は年率3.4%で、1年で最高となった。

6か月間のPCEインフレ率が年率3.4%という数値は、最近の物価上昇が顕著であるということです。

コアPCEインフレ率は2.6%

6か月間のPCEインフレ率は年率3.4%で、1年で最高となった。

連邦準備制度理事会の目標は年間2%です。現在の年間インフレ率は2%ではなく4%に近いです。

どちらかと言うと、FRBは金利を引き下げるのではなく引き上げる必要がある。

ただ、最近は市場で利下げを予測する声が多いです。

金利先物市場では、9月、11月、12月にそれぞれ0.25%ポイントの利下げが決定されるとの見方が織り込まれています。

パウエル議長は利下げに踏み切るのでしょうか?

先日トランプ氏が「まだ利下げするな」と言ったのはインフレ再燃を懸念しての発言かもしれませんね。

ただ、人間押すなよと言われたら押したくなるもので…

12,米国実質賃金は、1949年以来の低水準にまで落ち込んでいる。

日本がインフレによって25ヶ月実質賃金マイナスですが、アメリカも激しいインフレで実質賃金は下落しています。

13,ウォーレン・バフェット氏の現金保有率第1四半期に過去最高の1900億ドル

ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイの現金保有高は第1四半期に過去最高の1900億ドル近くに達した。

これは、2023年第4四半期に記録された約1,700億ドルから増加したものです。

これは、現金保有高が約 800 億ドル増加したことを意味し、過去 2 年間で 70% 以上増加したことになります。 👇

最近、AmazonやNVIDIAのCEOらも自社株を大量に売却していますが、ウォーレン・バフェット氏も現金保有率が最大になっているようです。

また以下のように企業関係者の自社株売は過去10年で

企業関係者は少なくとも過去10年間で最も速いペースで株式を売却している🚨🚨🚨

彼らには何が見えているのでしょうか?

14,トランプ氏ビットコインは銀の市場規模を超えた。

トランプ氏が2024年のビットコインカンファレンスに出席し、ビットコインにかなり肯定的な演説をしました。

ドナルド・トランプ 2024年ビットコインカンファレンス要約
  • 初日にゲイリー・ゲンスラーを解任し、新しいSEC(証券取引委員会)委員長を任命する。
  • 当選した場合、米国政府の戦略的な国家ビットコイン備蓄を作成する。
  • 米国政府は保有するビットコインの100%を保持する。
  • ビットコインは「月へ向かう」(暴騰する)
  • ビットコインを決して売らないこと。
  • ビットコインはいつかおそらく金の市場価値を超えるだろう。
  • ロス・ウルブリヒトの刑を減刑することを再確認する。
  • 私が米国大統領である限り、CBDC(中央銀行デジタル通貨)は存在しない。
  • 当選した場合、ビットコインと暗号通貨はこれまでにないほど急騰するだろう。
  • ビットコインはドルを脅かしているのではなく、現在の米国政府がドルを脅かしている。
  • 米国は地球上の暗号通貨の首都となり、ビットコインの超大国となる。
  • ビットコインは自由、主権、政府の強制と支配からの独立を象徴する。
  • 私が就任の宣誓をするその日に、ジョー・バイデンとカマラ・ハリスの反暗号通貨の十字軍は終わるとビットコインコミュニティに約束する。

https://x.com/WatcherGuru/status/1817304414807343407

なぜトランプ氏がビットコインを激推ししているのか?考察記事↓

今週の逆神ジム・クレイマー氏

ジム・クレイマー
「カマラ・ハリス氏は間違いなく、疑う余地なく」株式市場にとって良い影響を与えるだろうと述べています。

リプ欄の反応

「株式市場よ安らかに」

つまりそういうことです。

【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超えると噂されている8つの理由とは?

【7月第3週】金2,420ドル、銀29ドルまで大幅下落。中国の金需要が低迷?その理由はコレか?

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