【7月第2週】トランプ氏暗殺未遂事件でビットコインは急上昇。他13のニュース

目次

 

1,ゴールド、シルバーに関するニュース等

1,米国CPI予想より下振れ、一時金2,420ドル、銀32ドルまでの価格上昇

米国のインフレを示すCPI指標が予想よりも大きく下振れたこともあって、ゴールドやシルバーは一時2,420ドル、32ドルまで上昇。

利下げ観測が強まりFRBが9月に利下げする可能性は95%まで上昇しました。

利下げ=貴金属など上昇する傾向があるので、執筆時点ではやや下落しゴールドは2,409ドル、シルバーは31ドル前後。

トランプ前大統領候補の暗殺未遂事件があったので、金銀も上昇するかと思いましたが現時点では大きく上昇するなど動きはなさそうです。

2,トランプ氏暗殺未遂事件で金、銀価格は反応薄。ビットコインは上昇。

逆の動きを見せているのがビットコイン。

こちらはCPI発表後むしろ下落していたのですが、トランプ氏が無事だと報道されると上昇し、現在は62,933ドル

事件があったのは日本時間午前7時くらいですので、上昇の原因はこれでほぼ間違いないでしょう。

それにしても金銀が即上昇しなかったのはちょっと意外でした。

知っての通り、世界情勢が不安定になると貴金属も上昇する傾向にあるので、このような大きい事件があれば上昇すると予想してました。

事件や紛争で上昇しても、ちっとも嬉しくないですが・・・

原因の1つとして考えられているのが、トランプ再選予想→ドルが強くなったという見方です。

ドル上昇、米国債先物は値下がり-「トランプ2.0」意識した取引

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGNC7XT0AFB400?cmpid%3D=socialflow-twitter-japan

トランプ氏が再選後に掲げている政策方針は減税、拡張財政、移民制限などの政策でインフレ圧力は高まるとされています。

インフレが圧力が高まれば、高金利を維持する必要が出るので、ドル高になるという市場は予想しているわけです。

ただ、ここで何度でも強調したいのが、現時点で米国債務GDP比は120%を超え、金利5.5%の今でも防衛費を上回る1兆ドル超えの利払い費が発生している点です。

3,米国連邦債務の年間利払いが過去最高の1兆1,400億ドルに達した。利下げ要因か?

速報:米国連邦債務の年間利払いが過去最高の1兆1,400億ドルに達した。

これは、FRBが金利引き上げを開始した2022年に記録された利息額の2倍以上です。

これを概観すると、2008 年の金融危機の際でさえ、年間の利息コストは約 4,500 億ドル、つまり 60% 低かったことになります。

GDP に対する純利子コストの割合は、今年、1980 年代の最高値 3.2% を超える見込みです。

比較すると、第二次世界大戦中は、純支払利息がGDPに占める割合は1.8%と、はるかに低かった。

米国政府は誰よりも低金利を必要としている。

バンク・オブ・アメリカの試算によれば、年内に1.5%利下げが行われた場合でも利払い費は1.2兆ドル程度になると予測しています。

ただし、これはあくまでも現在のままインフレ圧力が高まったまま市場が継続していく前提の話です。

トランプ氏は以前このようなことを言っていました。

「現在10か月連続で、毎月の雇用報告が下方修正されています。
おそらく大恐慌に向かっています。
こんなことは言いたくない。でも、言わなければならない。
もしそうなるのであれば、それはバイデン政権の間に起こるべきです。私はそれを受け入れる方が良いと思います。」

https://x.com/TheStormRedux/status/1700324367211639069

もし、大統領になる以前にこのような大恐慌クラスの景気後退が来て、インフレ圧力が急激に弱まった場合、トランプ氏の掲げる減税などではそこまでインフレ的にならないのかもしれません。

また、少し前ですがロバート・キヨサキ氏は史上最大の暴落が来るとし、その際は株価などと一緒に貴金属も暴落すると予想していました。(暴落するので大バーゲンが始まる)

ロバート・キヨサキ「株式、債券、金、銀、BTCの価格の史上最大の暴落が来る。」

とはいえ、それで米国債務額が減少するわけではないので、根本的な解決にはならないのですが、何か策はあるのでしょうか?

トランプ氏は金本位制支持者?歴代大統領が暗殺される共通点とは?

4,スタンレー・ドラッケンミラー氏が購入していた金鉱山株は上昇か。

今年2月にドラッケンミラー氏がGoogleやNVIDIAなどのテック株を売却し、バリックゴールド
ニューモントなどの金鉱山株を購入していたのが話題になっていました。

ニューモント株は2月は33ドル付近でしたが、現在は47ドルまで上昇。

景気後退が起きれば、一度は暴落すると思われますがどうなるか。

5,中国、中財先物は2022年11月以降に金と銀のロングポジションを構築し続けJPモルガンに対して

「中財先物」(Zhongcai Futures)は、商品先物取引に特化している中国の先物取引会社です。

その中財先物は2022年11月以降に金と銀のロングポジションを戦略的に構築し続けることで、立以来の増加率が426.44%、今年の初めからの増加率が100.3%となっていると報道。

一方で、価格の下落を予想しているショートポジションを持っていたJPモルガンは価格上昇による損失を被ることになったようです。

https://finance.sina.com.cn/money/nmetal/hjzx/2024-07-10/doc-inccshzv2494969.shtml?cre=tianyi&mod=pchp&loc=1&r=0&rfunc=2&tj=cxvertical_pc_hp&tr=12

以前からお伝えしますが、大手銀行は銀をに対して大きなショートポジションを抱えてます。

銀の場合ゴールド、プラチナ等よりも遥かに大きいショートポジションが取られている事が分かります。

2024年5月のショートポジションは世界の銀生産量1年分を超える、8億7742万オンス膨大な数に達しており、その大部分がネイキッドショート(実際には保有していない資産を売り立てること)。

【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの材料とは?

数十年もの間ペーパー市場でショートポジションを取り、銀の価格を下げつつも銀の現物を買い続けているわけですが、遂に大手銀行の価格操作が終わるときが来るのでしょうか?

また、中国ではまだ金に強い需要があるようです。

週末、中国深センでは食料品を買うようにゴールドを買っている。

6,トルコ、セルビア中央銀行は金を追加

セルビア中央銀行の準備金は先週 5 トン増加し、金の総保有量は 46 トンを超えました。

トルコ中央銀行が発表したデータを使った計算では、公式(中央銀行+財務省) #goldは6月に1トン増加した。年初来の純購入量は現在45トンで、金保有量は585トンに増加している。

https://x.com/KrishanGopaul/status/1811372263955964384

中国が5,6月金の購入停止したと話題になりましたが、他の中央銀行では引き続き購入されている模様。

7,ナイジェリア中央銀行のゴールド総準備金の30%に増やすことを目指す

ブルームバーグからのもう一つのレポートでは、今回はナイジェリア中央銀行の準備金#gold総準備金の30%に増やすことを目指しており、このうち少なくとも一部は国内の金生産から得られるとしている。

https://x.com/KrishanGopaul/status/1810972603709862084

8,ジム・ロジャーズ「今は金よりも銀の方が良い投資である」と語った。

「私は近々もう少し銀を買いたいと思っています。」

「私は少しゴールドを持っていますが、もう少しゴールドを買いたいとも思っています。もし今日買うなら、私は銀を買うでしょう。なぜなら銀の方が安いからです。銀はその歴史的な高値から約40%下がっています。ゴールドはその歴史的な高値に近い水準です。そのため、私は今銀を買うことを選びます。昨日、私は少し銀を買いました。もし価格が下がれば、もう少し買うことを希望しています。」

https://www.msn.com/en-my/news/national/buying-silver-now-a-good-investment-jim-rogers/ar-BB1pAAIl

以前から継続して金、銀などコモディティに強気のジム・ロジャーズ氏ですが改めて金、銀が良い投資先であると語りました。

金も良いが銀がおすすめと語っています。

理由に関してですが決して金がダメというわけではなく、金が最高値更新し続けているにも関わらず

銀は未だリーマンショック後辺りの最高値に届いていないので、格安という事です。

チャートを見れば分かりますが、ドル建てで見ても金は何度も高値更新してますが、銀は高くなってきているとはいえ、未だ30ドル周辺を推移しています。

では、銀が供給量が多いのか?というと全く逆で4年連続で供給不足。

更に歴史的にインフレ相場の際は、銀も金に追随し数十倍になったこともあります。

【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの材料とは?

決して金も悪くないが、銀がより安いので銀をおすすめしているというスタンスのようですね。

米国経済のニュース

1,大手米銀行株は下落 62%増の31億ドルの信用損失引当金を計上していることを発表

JPMorgan Chase & Co.(JPM)は、第1四半期と比較して62%増の31億ドルの信用損失引当金を計上していることを発表し、経済の健全性に対する警告を発しています。

信用損失引当金31億ドルを積み立てているということは、JPモルガンが予想される将来の貸倒れに備えて、31億ドルを準備金として積み立てたことを意味します。これは、第1四半期より62%増加しているということです。

このような信用損失引当金の増加は、経済が悪化している兆候と見なされるので、株価が下落しているようです。

景気後退の兆候なのでしょうか?

2,Nvidia 第2位の株主であり取締役であるマーク・スティーブンス氏は、1億400万ドル相当の $NVDA 株を売却した。

先日はCEOのジェンセン氏が同社の株を売却している事が報じられてましたが、今度は第2位の株主まで売却しています。

3,逆神ジム・クレイマー氏「私はまだウェルズ・ファーゴが好きです。日曜夜の速報を視聴してください!」

クレイマー氏が予想すると大体逆の方向に市場が動く事から、”逆神”として海外でもネタ扱いされているクレイマー氏が米大手銀行ウェルズ・ファーゴが好きと発言

これに対してリプ欄の反応みると

・ウェルズ・ファーゴ銀行の破綻が迫る

・ウェルズ株を全部売って空売りした

・ああ、やばい、ウェルズ・ファーゴは破産してしまうだろう😳

散々な言われようです・・・

ただ、クレイマー氏を見ると必ずしも下落するというわけでもないのです。

例えば「NVIDIAが買いだ!」っと以前発言し、その後急騰しています。(今のところ)

4,ゴールドマン・サックス、2075年までにBRICSは世界最大の経済になると予測

ゴールドマン・サックスは、BRICS(ブリックス、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)同盟が2075年までに世界最大の経済となると予測しています。この同盟全体が、アメリカ経済を大きく上回り、アメリカが遠く離れた第3位に後退することになるとされています。次の50年間で、アメリカが経済的な超大国である可能性は大幅に低下する見込みです。途上国は、貿易、技術、金融技術など、多くの重要な分野でアメリカを凌駕することになります。

https://chatgpt.com/c/c8ea4395-8efe-4962-901e-c9f3f1e9eb05

続々BRICS加盟国が増えているのですが、理由の1つとしては”米国のドルの兵器化”というのが大きいです。

米国の都合に合わせなければ、経済制裁され資産が凍結されるとなればドルなど使いたくないでしょう。

イエレン財務長官自身、この問題を認識しているようです。ホワイトハウスと財務長官で意思疎通出来ていないんでしょうかね。

イエレン米財務長官、制裁が米ドルの下落につながっていることを認める。

「米国が制裁を課すほど、より多くの国(BRICS)が米ドルを介さない金融取引方法を模索するだろう。」

5,トランプ氏暗殺未遂事件後、トランプ氏のSNS運営会社株価上昇

「トゥルース・ソーシャル」をというトランプ氏が運営するSNS会社が今年3月26日にNASDAQ上場しているのですが、その株価が暗殺未遂事件後急上昇。

プレマーケットですが、今後の動きが気になります。

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