金、銀ニュース

1,上海先物取引所の銀在庫は減少中?

https://Twitter.com/Anthony6355/status/1810922028213641460

中国の銀の在庫が減少している理由ですが、産業用の銀が大量に消費しているので、減少しているという説があります。

中国の貴金属に詳しい@oriental_ghost氏の投稿によると

中国の産業用銀の消費量は90%を超え、太陽光発電用の銀の消費量は5000トンを超え、電気めっき用の銀の消費量は3000トンを超えたため、総需要が大幅に増加しました。

 

中国非鉄金属工業協会副会長、中国非鉄金属工業協会金銀支部会長の王建氏が業務報告を行った。
王建氏は「2023年金銀支部活動報告」を作成し、業界の運営、第5回評議会の第3回会合以降の金銀支部の主な業務、そして、次の仕事のアイデアや提案。報告書は、2023年には国内の産業用銀消費の割合が90%を超えたと指摘した。そのうち、5,000 トン以上の銀が太陽光発電に使用され、前年比 30% 増加しました。この分野の需要成長の勢いは今後も続くことが予想されます。

やはり太陽光パネルの消費が大きいとのこと。

中国では今後AIや暗号通貨産業の発展を見据えて、発電量を増加させていく方向性のようです。

以前も書きましたが中国は異常なほど高い割合で銅も備蓄しています。

そして、こちらは消費電力増加のグラフ。インドも増加してますが、中国の消費電力が暴騰してます。

導電率が最も高い金属は銀ですが、銀の次に導電率が高いのが銅。

銀は既に需要が供給を上回っている状況が4年続いていて、今後も供給不足が続くと予測されてます。

2,セルビア中央銀行の準備金は先週5トン増加し、金の総保有量は46トン

中国以外の中央銀行も金を購入し続けています。

3,ベトナムとタイでは民間レベルでの金購入が広がっている

中央銀行がこれらの銀行に金を直接販売し、一般消費者に提供すると発表したため、ゴールドラッシュが起こった。

現地の報道によると、ハノイとホーチミンを中心に、ベトナムの様々な国有銀行で金地金を購入するために数十人の行列ができているという。

中央銀行が販売してくれるとなれば、信頼性も高いですし買ってみたい気はします。

ただ、日本の銀行が金を直接販売してくれる可能性は限りなく0に近いと思います。

金の現物など販売しても利益はほぼ無いので、最後の最後まで証券をおすすめしてくれるでしょう。

こちらは少し前の記事ですが、韓国ではコンビニに金の延べ棒自販機が設置されかなり売れているようです。

金 韓国のコンビニや自動販売機で金の延べ棒が飛ぶように売れている

指の爪ほどの大きさの0.1グラムから1.87グラムの金の延べ棒が、4月に入ってからCUの店舗で販売されている。
この金の延べ棒を最も積極的に購入しているのは30代で、販売開始以来の総売上の41%以上を占めている。

https://www.cnbc.com/2024/05/08/gold-is-selling-like-hot-cakes-in-koreas-convenience-stores-vending-machines.html

またこちらは4月の記事ですが、米国のコストコで金が毎月8万オンス売れているようです。

コストコは毎月最大2億ドル相当(約8万オンス)の金の延べ棒を販売している。

かなりの量です。参考までに、中国の中央銀行は3月に4億ドル(約16万オンス)相当の金を購入しました。

中国中央銀行が爆買いしていますが、その半分の量というとかなり多く感じます。

ちなみに日本のコストコでも、金銀地金を販売していて売り切れが多いようです。日本のコストコで販売しているのは全く知りませんでした・・・

https://Twitter.com/kaz1baaan/status/1789575905490383359

4,インド中央銀行、英国から100トンを国内の金庫に移し、金準備をここ2年で最大増加

ワールド・ゴールド・カウンシルのアナリストによると、インド中央銀行は先月、おそらく金準備を約2年間で最も多く増加させたという。

 

また、これとは別に9トン以上金を追加したと先日明らかになっています。

インド準備銀行は6月に9トン以上を追加したと、同評議会のクリシャン・ゴーパル氏がSNSプラットフォームXに投稿した。これは2022年7月以来の最大の増加であり、インドの金準備が増加したことを意味する。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-05/india-boosts-gold-reserves-by-most-in-two-years-wgc-says

インド中央銀行の金保有量は日本と同程度である800トンを超えの保有量です。

なぜインドは急いで英国から金を移しているのでしょうか?

ちなみに日本が保有しているゴールドは2020年時点の情報だとニューヨークにあるようです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62308490V00C20A8EE8000/

それにしても自国の準備金を他国に預けたままで良いのか?という気はしますが、果たして日本にゴールドが帰ってくる日はくるのでしょうか?

5,ジム・ロジャーズ「今は金よりも銀の方が良い投資である」と語った。

「私は近々もう少し銀を買いたいと思っています。」

「私は少しゴールドを持っていますが、もう少しゴールドを買いたいとも思っています。もし今日買うなら、私は銀を買うでしょう。なぜなら銀の方が安いからです。銀はその歴史的な高値から約40%下がっています。ゴールドはその歴史的な高値に近い水準です。そのため、私は今銀を買うことを選びます。昨日、私は少し銀を買いました。もし価格が下がれば、もう少し買うことを希望しています。」

https://www.msn.com/en-my/news/national/buying-silver-now-a-good-investment-jim-rogers/ar-BB1pAAIl

以前から継続して金、銀などコモディティに強気のジム・ロジャーズ氏ですが改めて金、銀が良い投資先であると語りました。

金も良いが銀がおすすめと語っています。

理由に関してですが決して金がダメというわけではなく、金が最高値更新し続けているにも関わらず

銀は未だリーマンショック後辺りの最高値に届いていないので、格安という事です。

チャートを見れば分かりますが、ドル建てで見ても金は何度も高値更新してますが、銀は高くなってきているとはいえ、未だ30ドル周辺を推移しています。

では、銀が供給量が多いのか?というと全く逆で4年連続で供給不足。

更に歴史的にインフレ相場の際は、銀も金に追随し数十倍になったこともあります。

【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの材料とは?

決して金も悪くないが、銀がより安いので銀をおすすめしているというスタンスのようですね。

6,ジョン・F・ケネディ 大統領命令11110の内容をGOLD Telegraphがポスト

ジョン・F・ケネディ

大統領命令11110:

この命令は、財務長官に銀証書を発行する権限を与えました。銀証書は、銀と引き換え可能な紙幣の一形態でした。

この措置は、連邦準備制度の通貨供給に対する管理能力、ひいてはその権力を制限する試みと見なされました。

ジョン・F・ケネディとか言うと陰謀論扱いされることが多いのですが(実際陰謀論も多い)ケネディ大統領Executive_Order_11110が発令したのは歴史的事実で、Wikipediaですら掲載されてます。

1963年6月4日、アメリカ合衆国のジョン・F・ケネディ大統領によって発令された行政命令11110号は、以下のように述べられています。

この行政命令は、1951年9月17日にハリー・S・トルーマン大統領が発令した行政命令10289号を修正し、以下の権限を財務長官に与えました。これにより、大統領の承認、批准、または他の行動なしに以下の任務を行うことが可能とされました。

具体的には、1933年5月12日の法律第43条(b)項によって大統領に与えられた権限を修正し、以下を追加しました。

財務省において準備されていない銀のインゴット、銀、または標準銀ドルに対して銀証書を発行する権限。
その銀証書の面額を指定する権限。
標準銀ドルと準銀貨幣を鋳造し、それらの引き換え用途に供する権限。

https://en.wikipedia.org/wiki/Executive_Order_11110

FRBを通した通貨発行ではなく、財務省が直接通貨を発行する事で、FRBの影響力が制限されるということでいろいろな憶測がされているようです。

海外ニュース

1,サウジがG7に反対、ロシア資産押収なら欧州債売却と脅し-関係者

サウジが保有するユーロとフランス国債は数百億ユーロ相当に上る可能性がある。売却するとしても相場に大きな違いをもたらすほどではないとみられるが、それでも欧州当局者はサウジの動きに他国も追随する恐れがあると懸念した。

記事タイトルだけ見ると「サウジがG7脅し始めたぞ!サウジは悪者」というような印象を抱きそうになりますが、記事内容を見るとサウジ財務省は否定しているのですよね。

非公開の会話を話しているとして匿名を要請した関係者によると、これらの国の消極的な姿勢にはサウジの影響があった公算が大きい。

  サウジ財務省は発表文で、「そのような脅迫は行われていない」と否定。

「G7や他国とサウジの関係には、相互の尊重がある。世界の成長を促進し、国際金融システムの回復力を高めるあらゆる問題をわれわれは議論していく」と続けた。

また話の出どころも、”匿名の要請をした関係者”で正直眉唾ものです。

先日、ペトロダラー終了してという噂があったあとから、こういったサウジに対する攻撃ともとれる報道が多くなってきた気がします。

これは先月ですが、9.11はサウジアラビアによる犯行であったというようなニュースが報道されました。23年も前のテロ事件がなぜこのタイミングで?というような気はします。

🇸🇦🇺🇸サウジアラビアがドルから離れ、米国メディアは9/11の責任をサウジアラビアに押し付けることにした。

https://Twitter.com/MyLordBebo/status/1804158927665258537

2,ロシアの外国為替市場での人民元の取引シェアが99.6%に達した

ロシアの外国為替市場での人民元の取引シェアが99.6%に達したことが報じられています。この変化は、モスクワ取引所がアメリカドルとユーロの取引を停止せざるを得なくなったことによるものです。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-09/russia-s-foreign-exchange-trading-is-now-almost-100-in-yuan

先月、モスクワ証券取引所では米ドルとユーロのすべての取引を停止と報道がありましたが、その結果人民元の取引が多くなったようです。

ロシアのモスクワ証券取引所、米ドルとユーロのすべての取引を停止

https://Twitter.com/BRICSinfo/status/1800923432303120437

個人的には人民元もどうなの?って気はしますが、今後金の裏付けがある開発中のBRICS UNITが正式にリリースされるまでは人民元を使用していくという感じなのでしょうかね。

3,中国江西銀行が破綻

中国は表面的な政府債務GDP比は2023年12月時点で55%程度は多くないものの、この数値に現れないLGFV(地方政府融資平台)の債券の市場規模は約1300兆円と言われてます。

LGFVは地方政府がインフラプロジェクトや都市開発の資金調達のために設立した法人で、主に銀行から融資を受けて資金を調達します。

Bloombergの報道によると、政府債務やLGFV債務など合わせると中国の対GDP債務比率286.1%にもなるとのこと。

国際通貨基金(IMF)は、LGFVの債務がここ5年間でほぼ倍増し、約66兆元に達したと推計。中国国内総生産(GDP)の半分強に当たる規模だ。S&Pグローバル・レーティングのデータによれば、22年末のLGFV本土債残高は約13兆5000億元で、中国の非金融社債市場の約4割に相当する。

商業銀行の資産運用部門や保険会社、投資信託、証券会社、ヘッジファンドなど、あらゆる種類の金融機関・会社がLGFV債へのエクスポージャーを抱えている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-17/S7E0P2T0G1KW00

中国江西銀行がLGFVの直接的な問題なのか?は記事では分かりませんでしたが、LGFVの財政が悪化すれば中小銀行にとどまらず、大手銀行にも影響を及ぼす可能性はありえます。

あと、なぜか中国の破綻ニュースを喜んでいるような人もいるようですが、中国が経済危機に陥れば当然日本なども当然のように影響を受けます。

安価な製品を輸入しずらくなれば、ただでさえインフレ(物価高)なのに安価部品や製品が調達しにくくなり、更にインフレが深刻化する可能性はあると思われます。

4,ムーディーズは、フランスが債務返済コストの負担能力に対処しない限り、同国の格付け見通しをネガティブに引き下げる可能性があると警告

https://Twitter.com/Barchart/status/1810637170157420930

5,先週末の選挙で最多議席を獲得したフランスの新人民戦線党は、40万ユーロ以上の収入がある人に90%の税金を導入する予定だ。

日本円にして7,000万円~の年収の人は90%の所得税もかけたら、殆どの富裕層は海外に脱出すると思いますがどうなんでしょうね。

富裕層はの中には雇用を生み出す経営者などもいるので、そういう方がフランスからいなくなってしまえば、結果的に失業率が高くなり税収も減ってしまうくらいの事は想像できそうですが。

・当サイトに掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。
・株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。
・全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。

 

【カテゴリー別】最新記事
ニュース
金銀価格予想
世界経済
ニュース
金銀価格予想
世界経済